お家のノミダニの危険性

夏らしくなってきてノミやダニが増える時期になりました。
ノミダニの予防について、飼い主様から
「犬だけど室内飼育でお散歩も草むらには入らないから大丈夫」
「猫だし室内飼いだから予防はしなくてもいいや」
などの声をよくお聞きします。実はお家の中にもノミダニの危険がいっぱいあります。

●ノミやダニって?
ノミやダニは犬や猫の体や毛にくっつき、尖った口を皮膚に刺して吸血をする寄生虫です。
ノミは約2mm程度と小さく、見つけるのはとても難しいです。犬や猫の体に黒い小さな粒が見つかることが多く、それがノミ糞というものです。

ダニは犬や猫に寄生する多くがマダニといわれるものです。大きさは成長段階や吸血の有無によって変わってきます。ダニは吸血の際、皮膚にくちばしを刺しがっちり固定させるため、数日間は離れないのが特徴です。

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●ノミやダニによる被害は?
ノミは吸血の際に痒みをもたらします。吸血による貧血や、激しい痒みによるストレスで掻きむってできた傷に菌が入り、化膿することもあります。
他にも瓜実条虫(サナダムシ)、ノミアレルギー性皮膚炎などの深刻な症状がでることもあります。

マダニは多くの病原体を媒介しているので、吸血による貧血や皮膚炎だけでなく、ペットの命を脅かす病気にかかる危険性があります。
貧血、皮膚炎の他に、犬バベシア症などの病気にかかる可能性もあります。

●お部屋のどんな場所にいるの?
お家の中でノミが多く見られる場所は、ソファーやベッド、タンスの隙間、ワンちゃんネコちゃんが使っているベッドなどにノミは繁殖します。近所にお散歩をした時や飼い主が外からお家に持ち帰ってしまうこともあります。
またノミは気温が13℃以上であると室内であっても繁殖と寄生を繰り返すことができます。気温の低い寒い冬であってもカーペットの下や畳の隙間、ペットの被毛の中でも生存できてしまうのです。

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マダニはどんな気候や場所にも対応できる寄生虫です。
その中でも特に山林や川原の土手などの草むらを好みます。
「山や川には行かないから大丈夫」と安心はできません。近くの公園やお家の周りの草むらや茂みにもマダニは生息しており、寄生する可能性があります。

●予防方法は?
ノミやダニの寄生を防ぐためにいくつかの方法があります。ですがあくまでも「予防」になるので、完全にノミやダニを防ぐことは出来ないことを覚えておいてください。

ワンちゃんですと、シャンプーをする、洋服を着させる、お散歩の時に草むらに近づけさせない、お散歩の後は体の隅々までチェックしてあげる、お家で過ごす場所や寝床などをこまめに掃除するなどです。

ネコちゃんはシャンプーなどは難しい子が多いので、日頃の皮膚チェック、普段過ごしているお部屋や寝床のこまめな掃除、外には出さないようにして感染を防ぐなどです。

●予防+駆除の方法
もしノミやダニに感染してしまったら、動物病院で診察を受け適切な処置などをしていただくことをお勧めします。
特にマダニは無理に取ろうとすると化膿したり、病原体をワンちゃんネコちゃんにうつしてしまうことがあります。

予防・駆除薬として首の後ろに垂らすスポットタイプや、食べるタイプのお薬もあります。「種類がたくさんあって分からない」「ペットに影響はないのか?」など疑問に思うことが少しでもありましたら、お気軽に獣医師や看護師などにご相談ください!

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参考文献 「ノミダニフィラリア.com」ノミ・マダニについて

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