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アニマルセラピーと聞くと、どのようなことを想像しますか?
近年ではメディアでも多く取り上げられるようになったり、実際に動物とのふれあいにより心が落ち着いたりストレスが軽減した!などの経験をした方もいるのではないでしょうか。
でも実際アニマルセラピーとは具体的にどういうものなのか知らない方が多いと思うので、簡単に紹介をしたいと思います
【アニマルセラピーとは?】
アニマルセラピーという言葉は日本の造語であり、正確には動物介在療法と動物介在活動の2つを総称しています。
●動物介在療法(Animal Assisted Therapy=AAT)
医学的治療を目的とする補助療法として医師や看護師、ソーシャルワーカーなどの医療者、作業・心理・言語療法士などが、動物ボランティアと協力して行う活動。
●動物介在活動(Animal Assisted Activity=AAA)
特別な治療効果を目標にはせず、病院や施設などの入所者とペット動物がふれあう活動。教育、ふれあい的な意味合いが強いとされています。
海外ではAATといった治療効果を目的としてアニマルセラピーの活動をしている場所が多く、日本では日本動物病院協会(JAHA)や日本アニマルセラピー協会、その他のボランティア団体などがAAAを中心とした活動を行っています。
【アニマルセラピーの歴史】
アニマルセラピーの歴史は古く、古代ローマ時代に負傷した兵士にリハビリに、馬を用いたアニマルセラピーが行われていたとされています。
私たちの身近な動物である犬を用いたアニマルセラピーは、20世紀半ばから本格的に始まったとされています。
【どのような場所で活動をしている?】
日本では犬を用いたふれあいの活動がメインとなります。
高齢者の介護施設や病院、養護学校から一般の小学校まで、様々な場所に訪れ、犬の接し方をはじめ命の大切さを伝えたり、病院やリハビリ施設の人々を励ましたりなどの活動が行われています。
【セラピー犬やペットの力】
では、セラピー犬にはどのような力があるのでしょうか?
例えば、老人ホームにおいて人とほとんど口を利くことのなかった非社会的な老人が、訪問してきたアニマルセラピー犬とのふれあいの話題を通じて、他の入所者と会話をするようになったり、病気で手が麻痺してしまい動かせなくなってしまった方が、セラピー犬とふれあうことにより、少しずつ動かせるようになったりなどの事例もあるそうです。
また家庭でペットを飼うこともアニマルセラピーの一種となっています。
とある調査ではペットを飼っている人は飼っていない人より、年間20%前後病院に行く回数が減ったというデータがあります。
【海外でのアニマルセラピー】
日本で最も知られているのが犬を用いたセラピー活動だと思います。
一方海外では、馬やイルカを用いたアニマルセラピー活動があり、「ふれあいによる癒し」から「治療」に至るまで、様々な現場で沢山の動物たちが活躍しています。
【動物型のロボットを用いたアニマルセラピー】
生きている動物の場合、アレルギーや思わぬ事故、感染症などの不安から、一般的なアニマルセラピーの導入が難しい場合があります。
本物の動物を飼うことが困難な場所や人々のために、1993年から動物型ロボットの開発と研究が進められました。
動物型ロボットは、デイサービスセンター、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、小児病棟、児童養護施設などで数多く、長期間に渡る実験を続けることにより、アニマルセラピーと同じ効果を得られることが確認されました。
また、海外での大学病院の研究により、「世界で最もセラピー効果のあるロボット」としてギネス世界記録に認定されています。
【犬だけではない!いろいろな動物も!】
アニマルセラピーの活動というとやはり犬の活躍が一番に思い浮かぶと思います。
しかし、海外にまで目を向けると、いろいろな種類の動物たちが様々な場所でアニマルセラピーとして活躍しているのをうかがえます。
猫が好きな人にとってみれば、猫がアニマルセラピーの対象になり、またペットとして飼っているウサギやカメも、飼っている人にとって癒しを運んでくれるアニマルセラピーになっていると思います
人の数があれば、それだけのアニマルセラピーの種類があり、その人にとっての心の癒しや治療の一貫になるのではないかと思います。
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