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前回は血液検査の「一般検査」で何が分かるかご紹介しましたが、今回は「生化学検査」で何が分かるかをご紹介していきます!
(項目が多いので2回に分けての紹介です😌)
生化学検査は試薬を用いて血液に化学反応を起こさせ、血液中のホルモンや酵素の量を測定することで体のどの部分に異常が生じているか、ある程度まで特定することができます。
検査項目は臓器ごとに異なり、複数の要素を組み合わせてどこに異常があるかを診断します
総蛋白(TP)
血液中の蛋白(たんぱく)質の総量を示し、栄養状態、肝機能の指標となります。
増加原因:脱水、腫瘍、感染症
減少原因:肝不全、出血、吸収不良、ネフローゼ症候群
アルブミン(ALB)
血液中に多く含まれる蛋白質です。栄養・代謝物質の運搬(脂肪・薬物・ホルモン・カルシウムなどの運搬)・浸透圧の維持などを行っています。
増加原因:脱水
減少原因:肝不全、出血、吸収不良、ネフローゼ症候群
グロブリン(GLOB)
血液中に多く含まれる蛋白質です。免疫に関わる働きをしています。
増加原因:脱水、腫瘍、感染症
減少原因:免疫不全
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)
肝臓に多く含まれている酵素で、主に肝臓のダメージの指標として用いられます。
増加原因:肝細胞の障害、壊死、副腎皮質機能亢進症
アルカリフォスファターゼ(ALP)
肝疾患(胆管閉塞、胆汁うっ滞)や副腎皮質機能亢進症のときなどに検査をする項目の1つです。
増加原因:肝疾患、胆管障害、骨疾患、若齢、副腎皮質機能亢進症
ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)
主に胆道系疾患(胆汁鬱滞、胆管肝炎など)で上昇する肝酵素です。
増加原因:胆管障害、ステロイド性肝障害(犬)
総コレステロール(TCho)
コレステロールは各種ステロイドホルモンや胆汁酸の合成のもとになる物質です。
ヒトと違い、犬や猫ではコレステロールによる血管硬化はほとんど見られません。
増加原因:甲状腺機能低下症、糖尿病、肥満、胆管閉塞、副腎皮質機能亢進症
減少原因:蛋白漏出性腸炎、栄養障害
残りの項目については次回紹介します
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