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レプトスピラ症とは?
レプトスピラ症は、レプトスピラという細菌が感染することによって肝障害や急性腎不全などを起こす病気です。感染しても特に症状が現れないことも多いですが、重篤になれば命に関わることもあります。レプトスピラ症は人獣共通感染症(ズーノーシス、人畜共通感染症とも呼びます)でもあり、保菌者であるネズミの尿によって水源や食物が汚染されることで、人にも感染することがあります。
原因
レプトスピラ症は、レプトスピラ属に属する数種の細菌を原因として発症します。感染した犬やネズミなどの尿や、その尿に汚染された土や水たまりに接触したり、汚染された食べ物を食べたりすることで感染します。
症状
この病気はすべての年齢にみられますが、特に3~4歳の雄犬に多く発生します。症状などから不顕性型、出血型、黄疸型の3種類に区別されます。
不顕性型は、明らかな症状がないまま経過し、自然治癒するものです。回復した犬は、ある程度の期間にわたり尿中に病原菌を排泄し、他の動物への感染源となります。
出血型は、主に40℃前後の高熱、食欲不振や結膜充血、口粘膜に点状の出血、潰瘍、嘔吐、下痢などの症状が認められます。急性の症状がでた場合には虚脱状態となって亡くなりますが、慢性経過をとった場合でも高い確率で死に至ります。
黄疸型は、出血型と似ていますが、初めから黄疸と出血症状が見られ、血色素尿症もみられることが特徴です。症状は突然に発生し、高い確率で死に至ります。
治療
レプトスピラ症の治療には、ペニシリンなどの抗生物質の投与が有効です。
予防
レプトスピラ症の予防にはワクチン接種が有効です。
ワクチン接種については、以前の記事でもご紹介しました。
ワクチンの接種により防げる病気なので、ワクチン接種は定期的にしっかりと行いましょう。
参考文献 イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科 PIE BOOKS
犬と猫の治療ガイド2012 interzoo
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