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一生懸命バリバリと音をたてて爪とぎをしますが、壁や家具などが被害に遭うのは困りますよね。
そもそもなぜ爪とぎをするのでしょうか?理由と対策について紹介します。
●爪とぎをする理由
<爪のお手入れ>
爪の構造は内側から新しい爪が生えてきて、古くなった外側の爪が鞘のように剥がれます。
猫は狩りで獲物を捕まえる時、ケンカで攻撃をする時、敵から逃げる時などに爪を使います。
そのため、常に新しく鋭い爪を保つ必要があるので爪とぎをします。
ちなみに、爪とぎは前足のみで、後ろ足はとぎません。
後ろ足の爪は走ったりジャンプした時に自然と剥がれるか、自分で噛んで剥がしています。
<マーキング>
肉球にはフェロモンを出す臭腺があり、爪とぎをしながら自分の匂いも擦りつけています。
これは自分の縄張りを主張するために行っています。
少しでも自分を大きく見せようと、後ろ足で立ち上がって高い位置で爪とぎをする習性を持っています。
<その他>
ストレッチ、気持ちを落ち着かせるため、飼い主さんの気を引きたい時、イライラした時のストレス発散などでも爪とぎをします。
●爪とぎはしつけられる?
生後1ヶ月を過ぎた頃から、爪とぎをするようになります。
爪とぎ自体をやめさせる事はできませんが、爪とぎをしていい場所を覚えてもらうことはできます。
成猫の場合でも、覚えてもらうまでには時間はかかりますが根気よく続ければ爪とぎのしつけは可能です。
<しつけのポイント>
①爪とぎ器の材質選び
爪とぎ器には様々な種類がありますが、好みの材質でないと使ってくれません。
猫によって好みは異なるので、麻・ダンボール・カーペット・木などの材質の中から、見つけてあげましょう。
②設置場所
自己主張を目的として爪とぎをするため、目立つ場所や、飼い主さんの視線が集まる場所に置くと効果があります。
また、体を大きく伸ばしても余裕がある大きさの爪とぎ器や、爪をといだ時に動いたりしない固定された爪とぎ器を好みます。
爪とぎをしたいと思った時にすぐに使えるよう、複数個を決まった場所に置くことで、家具の被害も防げます。
③違う場所でした時
爪とぎ器以外の場所でしているのを見つけたら、すぐに爪とぎ器がある場所へ猫を移動させましょう。正しい場所でできた時はたくさん褒めてあげて下さい。
④爪とぎ器を使ってもらう工夫
猫は興奮するといった
ん落ち着こうと思い、爪とぎをする習性があります。
この習性を利用して、またたびで誘導したり、爪とぎ器の近くで遊ばせて爪とぎ行動を促します。
また、劣化したままの爪とぎ器では満足できずに他の場所で行う原因となってしまいます。
バリバリと爪が引っかかるように定期的に新品に買い替えましょう。
●爪とぎ対策
・市販の保護シールを貼る
・爪とぎする場所に爪とぎ器を設置する
・定期的に爪切りをする
壁や家具で爪とぎをされてしまう場合の対策は他にもいくつかあるので、防止グッズを使用して対策を考えてみて下さい。
爪とぎには、きちんとした理由があり必要な行動です。
猫の気持ちを理解して、爪とぎをしたくなるような場所を作ってあげて下さい。
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