わんちゃんのお仕事紹介シリーズは今回が最後です。
最後は身近にいる存在、身体障害者補助犬(以下、補助犬)について簡単にまとめてみました。補助犬とは、
盲導犬・介助犬・聴導犬のことを指します。
最新(平成30年度12月)の補助犬の実働頭数は盲導犬が
941頭、介助犬が
67頭、聴導犬が
67頭となっています。
<盲導犬>
盲導犬の歴史は長く、一番古い記録が紀元前6世紀(ポンペイの壁画)と言われています
日本に盲導犬が入って来たのは、1938年に盲導犬を連れたゴードンというアメリカ人の青年が、世界旅行の途中に日本に立ち寄ったことが新聞で報道されたのがきっかけです。
盲導犬の主な仕事
・角を教える。
・段差を教える。
・障害物を避ける。
・ドアなど近くの場所へ誘導する。
盲導犬の一生
<介助犬>
世界で初めての介助犬は1975年ごろアメリカで作出されたと言われています。日本に入って来たのは、1992年に一人の女性がアメリカに渡り、介助犬を連れて帰って来たことから始まっています。1995年に国産の介助犬が育成されました。
介助犬の役割
・肢体不自由者の補助を行う。
・肢体不自由には様々な疾患が含まれるために、使用者の
各々の障害により介助作業の内容が異なる点が特徴。
<聴導犬>
1968年にアメリカで個人的に訓練された犬が公的に認知されたのが初と言われています。
日本では1981年に小動物獣医師会の申し出を受けて、警察犬訓練所が聴導犬訓練を始め、1983年に第一号が育成されています。
聴導犬の役割
・聴覚障害者の聴覚の代行手段となって、特定の音が発生したことを障害者に知らせたり、音源まで誘導する。
・屋外での活動では、銀行などの窓口で名前を呼ばれたり、背後からなるクラクション、緊急避難ベルの音などを知らせる。
また、「見えない障害」である聴覚障害を、
聴導犬を連れていることで周囲に知らせることができると言われている。盲導犬は一番多く実働していて見る機会も多いのではないでしょうか?パピーウォーカーとして、盲導犬を目指す子犬を育てる方もいます。本、映画、ドラマでも多くの作品がありますよね(クイール、ベルナのしっぽなど)。
聴導犬や介助犬は街中で見かけることは少ないですが、盲導犬含めユーザーのそばにいる補助犬は仕事中なので、勝手に触ったりしないようにしましょう