車の乗せ方

夏休みに愛犬と一緒に車で出かける方も多いと思います。
普段どのように愛犬を乗せていますか?
間違った乗せ方をしていると事故やトラブルの原因となります。
安全な乗せ方を知っておきましょう。

●道路交通法
【運転者の膝の上に乗せて運転する】
うちの子は大人しくできるからと膝の上に乗せたままの運転や、運転席へ自由に来られる状態にしていると運転者の視野やハンドルなどの操作を妨げる危険行為と見なされ、道路交通法違反となります。
<道路交通法 第五十五条 二項>
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。

【窓から顔を出して走行する】
車酔いをする、外を見るのが好きなどの理由で、窓から顔を出している犬を見かけますが、実はこれも違反となります。周りを走行している車やバイクの運転手が、窓から顔を出している犬に驚き事故を起こす可能性があるため他人に危害を及ぼすと見なされてしまいます。
<道路交通法 第七十条>
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
道路交通法.png

●危険な乗せ方
<車内を自由にさせる>
車内を自由にさせていると、運転者の膝の上や足元などに来てしまう可能性があります。運転中では犬の突然の行動を制御できず、事故の原因となります。
他にも、急ブレーキやカーブなどで体を支えきれず座席から落ちたり、窓ガラスにぶつかる、ドアを開けた時に飛び出してしまう危険があります。
<助手席に乗せる>
運転中に様子を確認できるので、助手席に乗せる方も多いと思います。
運転の支障になるだけでなく、エアバック展開時にも危険があります。
エアバックが展開する速度や力はとても強く、エアバックに押し潰されたり、打ち付けられてしまう可能性があります。
エアバック.jpg

<窓から顔を出す>
窓の開けすぎは、窓からの転落や飛び石に当たるなどの怪我につながります。
犬がボタンを押してしまい窓が勝手に開閉しないよう、ロックをかけるのも忘れないで下さい。
また、走行中に追い越す車やバイクなどが窓から顔を出している犬に驚き、接触事故や転倒事故を起こしてしまう可能性もあります。

●安全な乗せ方
ケージやクレートの中に入れて後部座席か、ラゲッジスペースに乗せるのが安全な方法です。ケージが動いて不安定にならないよう、きちんとシートベルトか固定紐などを使うようにしましょう。
中には、どうしてもケージの中が苦手な子もいると思います。
その場合は、犬用のシートベルトやハーネスなどの装着を考えましょう。
犬用のシートベルトはチャイルドシートとは違い、決まった安全基準がないため物によっては強い衝撃に耐えられない、犬がダメージを受ける可能性があるので、商品選びには気を付けなければなりません。
1番大切なことは、飼い主さんが安全運転をすることです。
急発進、急ブレーキなどが起きないよう慎重な運転を心がけて下さい。
犬 キャリー.png

飼い主さんの考えや判断で愛犬の命を守ることができます。
愛犬の性格や、乗車時間などを考慮しながら準備をしっかり整えておくことが大切です。
他にも、車酔い、車内の温度、休憩など車に乗せる時には気をつけなければいけないことはたくさんあります。
ドライブや旅行が楽しい思い出になるように、安全で快適な空間を作ってあげて下さい。

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