犬・猫専門の動物病院
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今回のテーマはフードについてです。
フードにも様々な種類がありますので、表示をよく確認してください。
またその子の年齢や体重、状態にあったものを選び、適切な量を与えてください。
年齢で異なりますが、基本1日に2~3回に分け与えます。
1度に大量のフードを与えると胃腸に負担をかけますので注意しましょう。
犬の食習慣と適切な食事量
群れで狩りを行い、仕留めた獲物を食べますが、ほぼ同時に群れの皆が食べ始めるので、自分の分け前が減らないようにガツガツと食べます。
そして次にいつ獲物にありつけるかわからないので、胃は極端に大きく拡張できるようになり、一度に大量に食べる特性が生まれました。
このように本能的にあればあるだけ食べてしまうので、量は飼い主が調節しなければなりません。
成長期であれば、定期的な体重チェックをして食事の量を判断します。
成犬では基本的に毎日同じ量をあげることになりますが、運動量や季節、飼育環境、避妊去勢後、高齢犬など状況・状態に応じて加減が必要です。
猫の食習慣と適切な食事量
単独で狩りをする完全な肉食動物で、主にネズミ、鳥類などを捕まえます。
ネズミ1匹では、1日に必要なカロリーの1/10ほどにしかならないため、猫は1日に10回以上狩りをします。
そこで、10回以上に分けて食事をとる習性となり、置きっぱなしのドライフードを少量ずつ何度も食べるのはこうした理由からです。
猫は基本的に必要量を自分で調節して、1日に何回も分散して食べます。
しかし最近は犬のように、あればあるだけ食べる猫も増えているようで、その場合は飼い主が管理して与え、食べ過ぎによる肥満を防ぎましょう。
避妊去勢後、高齢猫で摂取カロリーを控えるのは犬と同じです。
また猫は水を飲む習慣が乏しく、水分を主に食べ物から摂ります。
下部尿路疾患のリスクを考え、フードを選ばれることをお勧めします。
表示について
総合栄養食・・・そのフードをお水があれば、健康に暮らしていける栄養を備えたフードです。
間食(スナック)・・・おやつやご褒美として与えるためのものです。
一般食、副食・・・おかずタイプといわれるもの。これのみでは栄養のバランスが悪くなりますので、総合栄養食と合わせて与えるようにします。
栄養補助食(サプリメント)・・・特定の栄養やカロリーの補給などに与えるものです。
特別療法食・・・特定の疾患、疾病などに対し、食餌療法として使用するフードです。
フードの種類
ウェット(缶詰、パウチなど)
メリット・・・70~75%と水分量が多いので、、水分をしっかりと補給できます。
開封前の長期保存ができますし、嗜好性が高いので好む子も多いようです。
デメリット・・・開封後の保存はとても短いので、食べ残しをそのままにしないようにしてください。またコストはややかかります。
ドライ(通称カリカリ)
メリット・・・ウェットに比べ栄養価が高く、コストも経済的です。
開封後の長期保存ができるので、夏のごはんが痛みやすい時期も扱いやすいフードです。
デメリット・・・水分量が10%以下となりますので、水分を摂りにくいと言えます。
水分をしっかりと摂れるように、新鮮なお水をたっぷりと用意してあげてください。
セミモイスト
ドライと比べ、水分量25~35%の半生タイプのフードです。
メリット・・・嗜好性が高く、肉に近い弾力性があります。
デメリット・・・ドライより水分を含み傷みやすい傾向にあるため、合成添加物(保存料)が使われている場合が多くなります。
また、人間が食べているご飯を与えてもよいのか?というと、これはNO!です。
そもそも人間と犬猫では、求める栄養価が違うためバランスがとても悪いのです。
食べものの中には、犬猫にとって有害なものがあります。
興味を示すから、かわいいからと言って簡単に与えないようにしてください。
有害となる食べものについては、次回にアップします。
参考文献:
著・島田真美 「犬と猫の栄養管理」
出版・interzoo
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