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子犬の甘噛みでお困りの飼い主様は多いと思います。
甘噛みだからと放置してしまうと、噛み癖を覚えたまま成犬になり思わぬ事故やケガにつながります。子犬の時に、きちんと良い事、悪い事を教えてあげましょう。
●どうして噛むの?
<歯の生え変わりによる痒みから>
3ヶ月頃から乳歯から永久歯へ生え変わりが始まり、痒みを感じることがあります。
そのため、痒みを抑えるためや気を紛らわすために何かを噛もうとします。
<遊びの延長>
子犬同士は、遊ぶ時にお互いを噛んでじゃれあいます。
その時に噛む加減や止めることを学びます。
子犬が私たちの手や足を噛むのは遊んでいるつもりです。
また、遊びながら順位付けも行っている可能性があります。
<ストレス発散>
何もすることがなく退屈な時や、留守番が多く構ってもらえないと物を噛んで
ストレスを発散させようとします。
甘噛みを注意してもストレスが溜まっているとなかなか治りません。
ストレスが溜まっていないか生活の見直しが必要となります。
●甘噛みされた時の対処法
<無視をする>
甘噛みをした時は、すぐに無視をして構わないようにします。
おもちゃで遊んでいる時に手も噛んできた
↓ ※ダメ!などの言葉で注意をする
おもちゃをすべて片づけ、遊びを終わりにする
↓
ワンちゃんが落ち着くまでひとりにさせる
↓
落ち着いている様子であれば、遊びを再開する
<噛んで良い物と悪い物を区別させる>
人の手や足だけでなく、家具などを噛むこともあります。
噛んでいいのはおもちゃだけだと教えることが必要です。
家具を噛んでいる
↓ ※ダメ!などの言葉で注意をする
噛んで良いおもちゃを与える
↓
おもちゃを噛んだら褒めてあげる
手を噛んできた
↓ ※ダメ!などの言葉で注意をする
背後に手を隠した後もう一度手を前に出す
↓
噛まなければ、褒めてあげる(おやつや噛んで良いおもちゃを与える)
※注意する言葉は家族全員で同じ言葉に統一して、大きな声ではっきりと一言で伝えます。
「痛いからダメだよ~」などと優しく言ってしまうと、ワンちゃんは叱られたとは思わず、喜んでくれていると勘違いをします。
●気を付ける事
・褒める時、注意する時のタイミング
ワンちゃんの行動直後にすることが重要です。
時間が経ってからでは、何に対して褒められているのか、注意されているのか
ワンちゃんは理解できません。
・注意する時は感情的にならない
大切な物を壊されてしまったりすると、思わず感情的になりやすいです。
注意しているつもりが、ワンちゃんからすると普段とは違う反応をしてくれている、
楽しいのかな?と勘違いや興奮する原因となります。
ワンちゃんは集中力があまりないので、短時間の練習を根気よく続ける必要があります。性格によっては覚えが遅かったり、効果が無いこともあります。
焦らずに、その子に合ったしつけの仕方を見つけてあげましょう。
参考文献 いぬのきもち 2014年9月号
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