なぜ食糞をするのか?
ワンちゃん特有の行為ではなく、動物界では食糞行動は多くみられます。
栄養の再吸収、親から腸内細菌をもらう、敵に臭いを気づかれないよう親が子の
排泄物を食べるなど、動物によって食糞をする理由がそれぞれあります。

子犬の場合
子犬は好奇心が旺盛なため気になるものは何でも口にしようとします。
そのため食糞行動は多くみられます。
成長とともに自然となくなることもありますが、癖になってしまったり、便は食べるものと勘違いをしてしまうと成犬になっても続けてしまいます。

●原因
<食事量が足りていない>
食事内容と食事量が成長段階や体重に見合っているか確認します。
肥満に気を付けながら、量を増やして与えてみましょう。

<消化吸収能力がうまく行われていない>
・食事が原因
食事量が多すぎたり、フードが体に合っていないと未消化の部分が残ったまま
排泄されます。便からフードの匂いがすると、まだ食べられると判断してしまい再び口へ運んでしまう可能性があります。
食事量の見直しや、フードの変更をしてみましょう。

・病気が隠れていることも
消化器系に異常がある場合や、寄生虫がおなかにいる場合は適正な食事量でも
消化吸収能力に問題が起こります。一度、動物病院で診察してもらいましょう。

<飼い主さんの気を引くため>
食糞をすると飼い主さんが反応してくれる、かまってくれるという経験を記憶している。
寂しさや退屈を解消するため、わざと食糞をする。
このように自分に関心を向けたいためにすることもあります。

●解決策
・すぐに片づける
食べたり、遊んだりする隙を与えないよう便をしたらすぐに片づけましょう。

・過剰な反応をしない
トイレとは違う場所でしてしまったり、食糞をしている時に止めさせるため、叱ったり騒いだりしてしまうと逆効果です。
便をすること自体がいけないことだと思ったり、飼い主さんは喜んでくれていると勘違いしてしまいます。
例えこのような場面に遭遇しても、黙って片づけるようにします。

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・時間の調節
留守中や夜など、すぐに便を片づけることが出来ない時もあります。
ワンちゃんが便をするタイミングは食事後や運動をした時が多いです。
食事やお散歩の時間を調節することで、目が届かない時の食糞を防ぐことができます。

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・食糞防止アイテムを使う
ペットショップなどで、食糞防止のサプリメントやスプレーが販売されています。
これらは、便を苦くして食べるのを止めさせるアイテムです。
効果はその子によって差があり、体調によっては使えないこともあります。

食糞してしまうと、口臭の原因にもなります。また、外に落ちてる他の動物の便を口にしてしまう恐れもあります。食糞を癖にさせないよう気をつけましょう。

参考文献 いぬのきもち2015年3月号

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