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トリコモナスは、前回お話したジアルジアと同じ、鞭毛虫類に属する原虫です。イヌやネコだけでなく人にも感染します。さらに、ハムスターやラット、モルモット、ニワトリなどにも寄生します。寄生部位は小腸です。
ジアルジアよりは発生頻度は低いようですが、日本各地で見られます。
形態と生活
トリコモナスには、耐久型(シスト)は無く、栄養型のみ存在します。そのため、感染は栄養型虫体を摂取することで成立します。栄養型は、洋梨型をしていて、虫体の大きさは10~20μmです。生鮮時は鞭毛や波動膜を使い、体全体を小刻みに震わせながら前進性の運動をします。
症状
通常は、病原性を示すことは少ないと考えられています。しかし、ジアルジアや他の病原性細菌とともに若齢の子に感染すると、水様性の下痢を起こすことがあります。トリコモナス症の多くは、混合感染によるものです。
治療
ジアルジアと同じく治療には、駆虫薬を使用します。
予防
トリコモナス症の動物との接触を避けることが大切です。トリコモナスはシストを作らないので、一緒に飼育していない限り、感染の危険性は低いと言えます。
人への感染
イヌやネコに感染するものと同じもので、人も感染します。
しかし、トリコモナスは耐久型(シスト)を作らず、栄養型による感染を起こすので、感染力は高くありません。そのため、イヌやネコなどから人への感染は起こり難いようです。
参考文献 犬・猫・エキゾチックペットの寄生虫ビジュアルガイド
イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科
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