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今月26日に、沖縄地方が梅雨明けとなりました。
一方、関東地方はこれからが梅雨本番・・・。週間天気を見ても、今週1週間は雨と曇りの日がほとんどです。
もう十分梅雨のジメジメした気候を体感したと思いますが、もう少しこれは続くようです。
ワンちゃん達はこの時期、体から熱が逃げにくくなり熱中症になる可能性がありますので注意が必要です。
今回は、熱中症について少しお話させていただきたいと思います。
ワンちゃん達の体温の下げ方についてちょっとおさらい・・・
・荒く呼吸をして、唾液を蒸発させることで体温を下げる。(パンティングといいます。)
・冷たい地面に腹ばいになりお腹から体温を下げる。
・肉球に汗をかく。(これだけでは十分に体温を下げることは難しいです。)
梅雨時期に熱中症に注意が必要なのはなぜ?
気温22度、湿度60%を超えると熱中症になる可能性が高くなるといわれています。
ワンちゃん達は体温を下げようと思っても湿度が高い場合、荒く呼吸をしても唾液の蒸発ができないので体に熱がこもってしまいます。そのため注意が必要です。
熱中症とは・・・
体温が上昇し、体温調節機能が正常に機能しなくなってしまうために様々な症状を引き起こします。
主な原因・・・
・エアコンの無い部屋や車内などの暑い環境に長時間いること。
・暑い時期に直射日光を長時間浴びること。
・気温や湿度が高い環境での運動。
・暑い時間帯の道路でのお散歩。
・水分補給がうまくできなかったため。
症状・・・
初期症状として急激な体温の上昇(40度以上)、呼吸困難、大量のよだれ、ふらつき、ぐったりしてしまうなどの症状が起こり、さらに進行した場合は嘔吐や下痢などが起こります。重症になると、ケイレン発作や意識を失うなど死亡してしまう場合があります。
予防法・・・
〈室内でできること〉
・部屋の風通しを良くし、エアコンを使用するなど部屋の温度、湿度が高くなり過ぎないよ うに注意しましょう。
ちなみにワンちゃん達の過ごしやすい気温は23~25度、湿度は40~60%です。
・遮光カーテンなどの使用で部屋の温度の上昇を防ぐ。
・クールマットなど市販されている暑さ対策グッズを使用する。
・新鮮なお水をいつでも飲めるようにしましょう。
〈お外でできること〉
・車内での留守番をさせないようにしましょう・
・日中のお散歩は避け、朝方や夕方の涼しい時間にお散歩をしましょう。
〈その他〉
・肥満にさせないよう体重管理にも気をつけましょう。
・短頭種のワンちゃんは特に注意が必要です。
フレンチブルドッグやパグなどは鼻の長いワンちゃんに比べて熱を発散する効率があまり 良くないとされているため熱中症になりやすいといわれています。
・シベリアンハスキーや秋田犬など、被毛がアンダーコート(下毛)とオーバーコート
(上毛)の二重になっているワンちゃんはブラッシングなどのケアをしっかりしてあげま しょう。
・ちょっとしたことでも、すぐに興奮してしまうようなワンちゃんも注意が必要です。
熱中症は少し気をつけることで予防できる病気です。
ワンちゃんがお留守番する場合や、一緒にお出かけする際には気温、湿度に注意しで梅雨を乗り切りましょう。
参考文献
「いぬのきもち」7月号 発行所:(株)ベネッセコーポレーション
「最新犬種図鑑」 発行所:株式会社 インターズー
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