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今回も前回に引き続き、猫の風邪について説明したいと思います。
前回はヘルペスウィルスについてお話しましたが、今回はヘルペスウィルスと混合感染するカリシウィルスについてお話致します。
<カリシウィルス>
猫カリシウィルスは、猫の風邪の原因の一つです。猫ヘルペスウィルスと混合感染することが多く、冬に多く見られる病気です。
・感染経路
ほとんどが感染猫との接触感染ですが、空気感染やくしゃみ・咳からの飛沫感染、感染猫が使用した食器や触った手、衣服などから感染することもあります。
・症状
猫ウィルス性鼻気管炎に似た風邪の症状で、目ヤニ・くしゃみ・鼻水・咳・発熱が見られます。症状がひどくなっていくと、口や舌に潰瘍や水泡ができ、痛くて食べられなくなったり、大量のヨダレが出ることがあります。時に肺炎を起こし、死んでしまう事もあります。
また、完治していないとウィルスが体内に残り、他の猫の感染源になってしまいますので注意が必要です。
・治療
効果的な抗ウィルス剤があまりないことから、カリシウィルスを直接退治する方法はありません。そのため、猫自身が体力や免疫力を高められるように手助けをすることが必要になります。
発症猫は鼻づまりや口の潰瘍で食事をとらないことがあるので、嗜好性の高い食事での栄養補給が大切です。それでも食べない場合は、点滴やインターフェロンなどの投与を行い、高カロリーの食事を強制投与するなどして栄養を付けさせ、猫の体力や免疫力の低下を防ぎます。
・予防
ワクチンの接種で予防ができます。
ワクチン接種については、以前の記事でもご紹介しました。
しかし、ワクチン接種前にカリシウィルスに感染している場合は保菌状態でウィルスが体内に潜んでいる可能性が高いため、ワクチン接種をしてもそれ以降に発症する場合がありますので日々の管理が大切です。
参考文献 犬と猫の治療ガイド2012
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