犬・猫専門の動物病院
- 緊急の際は
お電話ください - 0422-27-6539
猫のお手入れで爪切りを嫌がって大変という声をよく耳にします。
今回は猫に負担をかけないような爪切りの方法を紹介したいと思います。
【どうして爪切りを嫌がるのか?】
猫は手足が敏感なので触られたりすることを嫌がる傾向があります。
子猫の頃から手先や足先など触られるのに慣れさせたりすると良いです。
また爪を切る際に無理に押さえつけてしまうのも嫌がります
【爪切りをする理由】
室内飼いの猫は爪が伸びすぎてしまい、家具や壁を傷つけてしまったり、遊んでいる間に引掻かれて飼い主さんが怪我をしてしまう事があります。
カーテンやカーペットに爪を引っかけてしまい、爪自体が折れてしまう事もあります。
また高齢になると爪も硬くなり、爪とぎを上手く出来ない猫が多くいます。
硬くなった爪で爪とぎをしても外側の爪が剥がれず、どんどん爪が伸びていきそのまま肉球に爪が刺さってしまいます
逆に外に出るような猫は、爪を切りすぎてしまうと木や壁に上手く登れず、事故の原因に繋がることもあります。その際は爪を切る頻度などに注意して下さい。
【爪切りの種類】
猫の爪切りでよく目にするのがこちらの2種類です。
★はさみタイプ
名前の通り、はさみのように爪を切ります。
爪を切る際に力が横向きに加わるので、刃の当たる場所が悪かったり硬い爪だと割れてしまう可能性があります。操作は簡単なので、爪切りが初めての方や爪の柔らかい子猫などにおススメです
★ギロチンタイプ
切り口がギロチンのように丸い穴になっており、その穴の中に爪を入れて切ります。
爪に刃を当てるのが難しいですが、力が爪全体に加わり簡単に切れて爪が割れてしまう事も少なくなります。成猫や高齢猫など、硬い爪でも切りやすいです
動物病院ではこちらの爪切りを使うことが多いです。
【爪切りの方法】
★爪を切る前のポイント
*猫が嫌がる時は無理にしない
*1回の爪切りで全部の爪を切ろうとはせず、2~3本ずつ切る
*短時間で爪を切るようにする
できれば1回の爪切りで全て切ってしまいたいですが、猫は長い時間じっとしていることが苦手な生き物です。なので飼い主さんは欲張りすぎず、短い時間で数本ずつ切っていくようにしましょう。
★抱き方
猫は体が柔らかく、くねくねと動くため〈体・顔・腕〉をしっかりと固定しましょう。その際に強く抱き過ぎないように注意して下さい。
猫が抱っこに慣れるまでは2人で協力しながら爪切りをするようにしましょう。
イラストのように膝に乗せて、後ろから抱きかかえるように固定すると良いです。
★爪の出し方
爪を出すときは、足をそっと持ち指先を優しく押し出します。猫の爪は軽く押すだけで、ニュッと出てきてくれます
爪を出すときに指先や腕を力強く持ってしまうと、それが猫にとって不快に感じ嫌がってしまうので注意をして下さい。
★切る爪の位置と角度
爪を切る位置は、「爪の中で赤いところまで」と言われています。
爪の中の赤い部分は血管なので、ギリギリで切ってしまうと出血をする恐れがあります。なので赤い部分の少し手前で余裕をもって切ってあげましょう。
また爪を切る角度は、イラストのように斜めに切ってあげると良いです
内側の爪が短くなるように切ってあげると、遊んでいるときなど爪が出た時に、飼い主さんが傷ついたり物に爪を引っかけにくくなり、猫自身も怪我が少なくなります。
【嫌がってしまう時は】
少し嫌がる時は、褒めてあげたり猫がリラックスできるように頭や手足を優しく撫でてあげると良いでしょう。
怒りだしてしまいそうであれば絶対に無理はせず、爪切りを中止しましょう。そのまま続けてしまうと、猫も飼い主さんも怪我をしてしまう恐れがあります。
最初は上手くいかなくて大変ですが、手足に触られることや爪切りそのものに慣れるように子猫の頃から少しずつふれあうようにようにすると良いです。
自宅で爪切りができるようにゆっくりと時間をかけて取り組んでみてください
〈ご予約・お問合せはこちら〉
診療時間 9:00-12:00/16:00-19:00*
*月曜終日と、日曜・祝日の午後は休診です
各種クレジットカード・ペット保険に対応しております。
現金のほかに、以下のお支払い方法が可能です。
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2-38-14
第一ユーキビル1階